読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

誰かの場所の複数

残念な感じです

ハーモニー観てきた

朝9時に新宿のバイト先前で同僚と待ち合わせて池袋まで移動してハーモニー観てもうやんカレー喰って帰宅してぐだぐだして寝て起きたら朝5時になってました。疲れすぎている。伊藤計劃作品アニメ化プロジェクトについてはビジュアルから嫌な予感しかしてなかったので、とりあえず静観しようと決めていたのだけど、ハーモニーは好んでよく読んでいるので、出来を確認したいという欲望に抗えず同僚に頼み込んで一緒に観てもらう事に。率直な感想として「事前に想定してたハードルを揺らしながらも飛び越えてくれた」ので、安堵して映画館を出ました。ハードルを低く低く設定して観に行くと良いです。じゃあ面白かったのか、とか、お勧め出来るのか、と聞かれるとそんなことは全くなくて、映画館でもう一回見ることは無いですね。ワインラッパ飲みくらいは再現してほしかったんだが、とか、3DGI使ってトァンとキァハがメシ食ってるシーンでカメラぐるぐる回す映像がほんとひどい、とか、喉をナイフでぶっ刺した直後にあんなクリアな発声は出来ねぇよ、とか、まぁ、諸々と突っ込みどころが多いのですが、一番の問題は「映像的な快楽に乏しい」って事なんだと思います。おれ達の目の前には10代後半と思われる女の子二人組が座っていたのですが、上映終了後に劇場に明かりがついた直後にどちらかが呟いた「なんかずっと難しい小論文を読まされてるみたいだった」という言葉が映画そのものよりもずっと印象に残りました。映画は「読まされる」ものではなくて、映像を「観るもの」なのに、その感想が出てきてしまうっていう事が、この映画のダメさを象徴しているのではないか、と思います。良かった点が何処か、と言われれば声優さんの芝居で、沢城みゆきという人はおれはテクニカルすぎて苦手な声優さんなので置いておくとして、上田麗奈とちょっとしか出番ないけど洲崎綾は滅茶苦茶良い仕事してました。だからこそあのカメラぐるぐるシーンのダメさが際立ってしまって悲しくなるんですが。原作でおれが好きなシーンは前述したようにトァンがワインをラッパ飲みしたり、固くて臭い羊肉を食し、その匂いを消す為にビールを頼んだりするところで、その禁じられた快楽をトァンが全力で味わうところをしっかり映像化して見せて欲しかったのに、パチモンのネルフみたいなダサい映像に尺が振られていて、つまらない映像を延々と眺めさせられたのがとても残念。百合成分マシてねぇで獣臭とかニンニクを増せよ。とは言え、拡張現実のビジュアル化だったり映像的に感心できるところも幾つかあって、ディスりまくるのも憚られる感じではある。嫌いになれない面白くない映画なのだけど、好きか嫌いかで言えば小声で好きって答えちゃう作品なので、パッケージ化されたら手元に置いておこうとは決めた。虐殺器官も完全に嫌な予感しかしないので、覚悟して見に行こう。