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誰かの場所の複数

残念な感じです

ソフト指しをしていたおれが竜王戦挑戦者変更事件について今思うこと。

2017/01/23追記

本エントリを読んだ方からご指摘を頂きました。このエントリ、弊ブログにしてはそこそこアクセスあるのですが、2つ重大な事実誤認があるので、改めてお詫びと訂正を致します。

千田翔太六段がデータを公開したのは、Dropboxというオンラインストレージサービスであって、Twitterで公開、というのは誤りです。また、このエントリを公開した当時、野月浩貴八段はまだ七段でした。この辺りも調べずに書いた私のミスです。

不正確な事を書いたことを、お詫び致します。申し訳ありませんでした。この事をご了承の上、お読みいただければ幸いです。

 

 

 

 諸々決着した(本当の意味ではこれからなんだけど、三浦九段によるソフト指しは無かった、という単純な事実はハッキリした)ので、思うことを書く。

今までおれがこの件をどう見ていたのか、という事は以下の2エントリを気が向いたら参考にしてください。

 

chaosnote.hatenablog.com

chaosnote.hatenablog.com

 

諸々の時系列について書くことは面倒くさいのでしないです。

自分が思っていることだけをつらつらと書くつもり。

 

諸々考えさせられたエントリは以下の二つ。

d.hatena.ne.jp

d.hatena.ne.jp

 

人に物事をわかりやすく説明することに慣れていて、スキルのある人のわかりやすいエントリです。殊更自分の事を卑下するつもりもありませんが、今からおれが書く文章のような物には何の価値も無いので、読む必要は全く無いです。とは言え、誰かに読んで欲しいと思って貰って書くので、読んで貰えればそれはとても嬉しい。

 

まず、おれイデポップこと井出一樹は、何より先に三浦弘行九段に心よりお詫びを申し上げます。

おれは上記二点の自身のエントリで記したとおり、本心では、三浦九段はソフト指しを行ったと思っていました。ほぼほぼ黒なんでしょう、とまで書いた事実は何があっても消すことは出来ませんし如何なる言い訳もありません。おれのエントリが、事件の顛末が発表される前に三浦九段の無実の罪を補強する材料に(影響力は問いません)なった事も、事実です。

つーか。無実の罪って言葉おかしいな。冤罪です。

三浦弘行九段、疑ってしまって本当に申し訳ありませんでした。一ファンとして、償えることがあるとも思いませんが、定価で購入できる三浦九段単著の棋書を可能な限り購入することをお約束しますし、必ずそのレシートをインターネット上にアップ致します。おれは将棋ウォーズ一級程度の棋力しかありませんので、三浦九段の解説を理解する能力などありませんが、いつか、少しでもその内容を理解できるように、将棋に触れ続けることをお約束致します。

 

ここから、なぜおれが三浦九段を疑ってしまったのかについて、書いていきます。

 

1 おれ自身が、ソフト指しの常習者であった

2 告発者である渡辺明竜王久保利明九段を三浦九段よりも強いと思っていた

3 人間はカネと保身のためには何でもやると思っている

4 理数的な教養に乏しく内容を見たわけでも無いのに、千田翔太六段が公開したデータを見た将棋ファンの反応を鵜呑みにした

 

まずは、1について。

 

おれは、将棋倶楽部24において、二年前の夏に、多数のソフト指し(使用ソフトはボナンザです)を行っていました。アカウントはまだ凍結されてはいないかもしれませんが、生涯将棋倶楽部24でおれが対局をすることはありません。将棋倶楽部24の席主久米宏さん、運営の皆様、何より対戦をした皆様に、心よりお詫びを申し上げます。

おれはソフト指しをしました。本当に申し訳ありませんでした。

許されるとは思っていません。将棋ウォーズで将棋を指すことを辞めることは未だに出来ていませんが、本来なら、インターネット将棋からは「消えなければいけない」人間です。ソフト指しをした人間に何を書かれたところで信用できないと言う方も沢山いると思います。その通りです。おれは誰のためでも無くおれの自己満足のためだけにこの文章を記しています。ただ、おれは「高い棋力を持った人」であってもソフト指しをするということを知っています。おれ自身のソフト指し対局とプロの将棋はレイヤーの全く違う所で行われていることですが、自分自身の経験則と、ソフトがプロを完全に凌駕したという事実を考慮して、プロの対局で誰かがやっていてもおかしくはないとはずっと思っていました。ソフトを使って勝っても嬉しいものなのです。正直に記せば、「三浦やっちまったな」という感覚でした。我も人なり、彼も人なり。ソフト指しくらいやるっしょ棋士でもと考えていたことを、今一度記します。

自身のソフト指しについて書けば、将棋倶楽部24には二年以上ログインをしていませんし、一生ログインをしないことを再度お約束致します。もう一度書きます。

おれは許されないことをしました。本当に申し訳ありませんでした。

 

そして、2について。

 

小者は他者に対する猜疑心が非常に強く、被害者意識が高いものですが、おれもご多分に漏れません。そして、小者ほど強者に媚びへつらい弱者を叩きます。

おれは不正疑惑の告発者である渡辺明竜王久保利明九段を三浦九段よりも強者と認識していました。

実際には、三浦九段は久保九段に勝ち越していますし、順位戦のクラスも上なのですが、タイトル獲得合計が久保九段の方が多い、ただそれだけのことで、棋士の強弱を決めつけていました。おれは羽生善治三冠を神のごとく思っているから、億が一に羽生俊治三冠が他の棋士の不正を告発したら、情報を精査する前に「羽生さんが言ってるんだから本当に決まってるっしょ」とか言いかねません。

レーティングを盲信していた、ということもあります。某所のレーティングでは、渡辺明竜王、久保九段と共に三浦九段よりも上です。レーティングに対しての正しい知識も無いのに、それだけで「強者と弱者」を認定した自らの愚かさを、悔やんでも悔やみきれません。

 

次に、3について。

 

竜王戦は賞金が群を抜いて高い棋戦です。勝負事の世界でカネがかかっていれば、人は何でもすると思っています。これについては、おれは今でも意見は変わっていません。格闘技の世界でもストロイドとマスキングが横行している事はファンによく知られています。ワンフォーザマネー。カネは大事です。で、人はいったいに利権に弱いです。本件で渡辺明竜王が棋界においてある種特権的な権力を持っている、という事がファンにも明らかになりました。

渡辺明竜王の腰巾着は業界に何人もいます。竜王のご機嫌を損ねないように情報や意見を発信していた観戦記者や、指導棋士です。

その方達についておれが何かしらの意見を述べることはありません。その世界で生きてくためにやったことなんでしょうし、まぁ人間なんてそんなもんじゃねえのって思っているんでどうでもいいです。ただ「おれは一生忘れねぇよ」って事だけは書いておきます。別に恨みも何も無いんで。

ただ、大切なことなので2度書くけど、あなたたちが渡辺明竜王の腰巾着だってことは「忘れねえよ」ってことだけは強調しておきます。否定をしたいのであればどうぞ。おれだって実名書いてますから、こんくらいは書いたっていいでしょう。

おれはこの期に及んでも渡辺明竜王のファンなので、それについては後で書きます。

 

最後に4。

おれは千田六段がツイッターで公開したファイルに目を通してはいません。にもかかわらず、「千田の公開したデータやべえじゃん、三浦黒だわ」っていう、2chと2ch名人の声に影響されて、三浦九段の不正をより疑ってしまいました。

統計について詳しい方や、西尾明六段の冷静なツイートが無ければ、疑うことすらしなかったでしょう。恥ずかしいとしか言い様がありません。

以上の4つが、おれが三浦九段を疑っていた理由です。何度でも書きますが、恥ずかしくて仕方がありません。馬鹿すぎる。おれは間違っていたし、愚かで卑怯でした。

 

で、ここまで書いた上で、将棋界について思うことを書きます。

おれはもう棋界ウォッチを辞める予定です。理由はこの件で心身共に疲れたからです。手始めに、将棋中継見るため用になっていたニコ生のプレミアムアカウントを解約しました。2ch名人見たりする癖は中々抜けませんが、徐々に将棋の世界と自分の距離を広げていこうかなと考えています。

将棋の世界に関心を持った嚆矢は3年前の夏に、バイト中に暇すぎて棋士ウィキペディアを眺めた事なんですが、この3年間、将棋観戦は自分にとって概ね楽しい趣味でした。

おれは低所得だからカネも落とさないしこうやって文句も書くし、まぁ日本将棋連盟から見たら消えた方がマシな存在なので、消えます。徐々にですけどね。

生きてる限り棋界ウォッチ続けてぇなーと思ってたんで、こんなことになったのは残念なんですが、他にやりたいことは沢山あるから別の趣味に移るだけですね。

将棋の世界が一般的な世界じゃないなんて事は山口瞳だって言ってたわけだし、綺麗な世界なんて何処にも無いから別に大して失望をしたって事でも無いんですよね。

ハッキリ言えば、日本将棋連盟の事なんて最初から信用していませんでした。不正の証拠は「掴んでないんだろうな」って三浦九段を疑いながらも初動から書いていたし、事実その通りだった訳です。今後にも特に期待してないです。変化できたらいいですね、くらいの感覚はありますが、将棋界のことを応援もしてません。出来なくなりました。

ただ、将棋そのものはこれからもアマチュアの底辺プレイヤーとして、ネット以外の場所でも続けていくし、将棋ラノベだって読み続けるつもりです。

 

おれは将棋が好きです。覚えて良かった。心からそう思います。

ツイッターでも書いたんですが、タイトル挑戦どころか、フリークラスやC級やB2にいる、口さがないインターネットの将棋ファンからけなされる事の多い、「弱き」棋士達に心から感謝を捧げます。本件で日本将棋連盟は兎も角として、棋士に対する尊敬が無くなった訳ではありません。これから名前を記す棋士に救われました。

ディスじゃないですよ。

上野五段、心から尊敬します。絶対に順位戦に復帰してくださいね。成績ずっと見てますよ。

大平六段、羽生善治との対局を諦めないでください。応援してます。

窪田七段、ワイも銀英伝読むで!

野月八段、最初から勇気のある言葉を書き込んでくれてありがとうございました。

佐藤慎一五段、肝臓には気をつけてくれよな!ただの感情の発露でも嬉しかったです。

西尾六段、ロックフェスで会ったら一緒に踊り・・・音楽の趣味違うんで無理でした。順位戦今期、上がってください!

 

で、渡辺明竜王に。

二年前の夏、バイトすらしていない完全失業者の頃、平日の昼間に酒を朝から呑んで吉祥寺の街を練り歩いていたおれが、偶然あなたをとある書店でお見かけしたことがありました。1人でいらっしゃったので、ご迷惑かとも思ったんですが、酔っ払っていた勢いもあり、思わず「応援しています」とお声をかけてしまいました。竜王は、満面の笑顔を作って、「あ、どうも」と返してくれましたね。

たったそれだけのことが、あの頃のおれに、どれだけ喜びを与えた事か。

行動に後悔をされないのは結構です。ただ、反省をして、誤りを認めて、形だけでもいいので、三浦九段に謝罪するべきだと思います。

吉祥寺に暮らし、1983年に産まれた、同世代のどうしょうもねぇ低所得者の人間からのお願いです。人間は間違えます。告発そのものでは無く、過程に大きな間違えがあったことを、「三浦九段に」向けて、ファンにも分かるように謝罪してください。

亀田の次男にだって出来たことを、あなたが出来ないはずはありません。

おれの世代の将棋指しのヒーローは、あなたなんですよ。

おれは竜王のファンです。今までも、これからもずっと。

とりとめの無い長文になってしまいましたが、書きたいことはだいたい書きました。

読んでくれた方がいれば、感謝を申し上げます。ポエムかよっていうね。

最後に、将棋へのごめんなさいとありがとうを。

覚えるのが遅くてごめんなさい。弱くてごめんなさい。ずるをたくさんしてごめんなさい。でも、おれの人生に「あってくれて」ありがとう。

 

将棋界、そんじゃーね!

 

追記 渡辺明竜王の腰巾着が誰か、ということをハッキリ書いておかなかったので書いておきます。将棋ライターの後藤元気氏、指導棋士にして囲碁将棋プレミアムのお仕事をされてる田中誠氏が、おれから見た竜王の腰巾着です。